歩き方の矯正や正しい歩き方を身につける事はとても大変!

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2018年6月1日

今回もプロ格闘家や個人の方向けのフィットネス指導、スポーツメーカーへのトレーニングプログラムの提供をしているCORE N’CODE(コアアンドコード)さんに正しい歩き方のコツ:歩き方を矯正するため意識することのテーマをお願いします!

皆さん、こんにちは。歩き方のコツと意識するべきことについてのレポートをしたいと思います。

正しい歩き方の定義って難しい!!

正しい歩き方って、ひと言で片付けるには本当に難しいと個人的に感じます。

なぜ難しいのかと言いますと、先ず歩くこと自体、様々なファクターを考慮しないといけないからです。どのような状況でしょうか?

以下に列記したいと思います。

・「年齢」によって指導方法や意識の仕方を考える必要がある
・「性別」によって履く靴が異なったりするので、留意する
・「姿勢」によって歩き方の前に修正するべき事がある

など、まだ他にも様々なファクターがあるかと思います。

例えば、「年齢」に関してですと、高齢者で下肢の筋力が低下してしまっていて、さらに足関節の可動域に制限がある方へ「正しい歩き方を行うために、接地する足関節を背屈させるようにイメージして、踵から接地しましょう!」なんて気安く指導してしまったら、かえって転倒させてしまうリスクがあるということです。ですから、今回はターゲットを限定して掲載させて頂こうと思います。
この美wiseさんのウェブサイトのイメージから、今回はビジネスウーマンで進めましょう!!ファクターを絞っての掲載です。

ハイヒールを履くために!!

面白い記事を海外のサイトで見つけました。
“How to walk in heels: New course on women’s posture launched by doctor who became fed up with treating joint pains(www.dailymail.co.uk/femail/article-2213345/How-walk-high-heels-A-doctor-fed-treating-women-joint-pain-devised-course-teach-women-WALK-properly.html)”

「ハイヒールでの歩き方:うんざりするほど関節痛を治療する医師によって始められた女性の姿勢に関する新しいコース」

ここで見てもらいたいのは、BeforeとAfterで説明している“How to Improve”という写真を使った図です。

左から順に赤い四角には、「ヒールで歩く時にふくらはぎの筋肉が収縮することで、膝や股関節周辺部、背中の痛みを引き起こす。」とあり、中央には「ハイヒールの靴はつま先の上に不自然に踵を置くので、重心線から全身が外れてしまう。」と記載あります。

そして、ここで非常に重要なことはAfterに記載ある青枠の中!!「エクササイズの技術が弱い筋肉群を強化して、歩くときの(身体の)コントロールと姿勢を改善する」とあります。

つまり・・・、いつもいつも私が言うようにダイエットにも筋トレを!!そして、ウォーキングにも筋トレを!!ということで、まとめさせて頂きます(笑)。

さて、歩くためのコツとして、どのような意識をすれば良いのでしょうか?
意識付けは筋トレが重要です。それを数個だけ例を挙げて説明します。

歩く上でのコツや意識は筋トレから!!

先ほどの海外のリンク先での図をもう一度見てみて下さい。
Beforeの方の骨盤傾斜の赤い矢印(Stress Pointsと指し示されている箇所)、何気なく「逆」で間違えています(笑)。向かって右下がりの矢印↘︎が正解です。そしてその右下がりの骨盤傾斜を補うように肩のラインが左下がり↙︎になっています。そこで膝や股関節周辺部、背中の痛みを引き起こす訳です。

この骨盤の傾斜を防ぐには、中臀筋を中心とした股関節外転筋群の強化が必要であり、このDr.マーティン氏が動作解析しながら上記のような弱い筋肉群を強化してあげることで正しい姿勢で歩く事を導いいてあげているようですね。

またつまずき転倒防止策としては、骨盤のニュートラルポジション確保や股関節屈筋群の強化、足関節可動域確保、足指の機能強化などが重要となります。

さらには、美しい姿勢で歩くには体幹を中心とした筋トレなども重要で、身体全体の連動性も大切だと思います。歩くってめちゃくちゃ深いのです!!

つまりは、「全身の筋トレや機能的動作の確認が歩くことのコツであり、意識して行なうべき生活のルーティン」とも言えるでしょう。

【まとめ】歩くフォームを意識できるか?

歩くフォームとしては、地面に足が接地するときには足関節が少しだけ背屈している。
この局面では股関節屈曲はで約30度で、膝関節は伸展位。そこから踵の少し外側で接地して親指もしくは親指と2番目の指の間で地面を蹴ります。
蹴り出した足が浮いた状態では骨盤の動きである回転や傾斜などを意識します。

例えば、右足が浮いている状態では骨盤の右側が前方に回転&捻転し、右足が浮いている分、その重力で下方へ傾斜しようとします。

この時の肩は平行を保ちますが、左肩が前に入るように上体も連動してきます。でも、これらのことを意識して歩くことは不可能でしょう。事故に遭ってしまいますよ!!

ですから、繰り返しになりますが、「全身の筋トレや機能的動作の確認が歩くことのコツであり、意識して行なうべき生活のルーティン」が正しい歩き方のコツであり、歩き方を矯正するため意識することであるのです。定期的な運動を行うか行わないかで歩くことも良くなり、悪くなる。歩くことって本当に大変だと思います。

綺麗な姿勢で歩きたい!!ということでお悩みの方は、気軽にメールしてみてください。なるべく返信させていただきます。rikiya@coreandcode.com

いかがでしたか?
皆さんの正しい歩き方についての知識に少しはお役に立てましたでしょうか?!
また次回もお楽しみに!!

<著者プロフィール>

株式会社CORE N' CODE

ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
株式会社CORE N’ CODE
『核心は頑張った者のみが解る暗号である。』

→ 急上昇中!!:日本代表

埼玉県を中心に活動するCSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)早稲田力也が運営する。クライアントは柔術、空手、総合格闘技のプロを中心に、一般の男性と女性のダイエット・フィットネス指導も個人契約で受注している。