筋トレとストレッチの関係

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2017年7月28日

皆さんこんにちは!筋トレとストレッチにはどのような関係があると思いますか?一概に関係といっても難しいですよね。でも運動の前後はストレッチをしましょう!と習いませんでしたか?なぜでしょう?今回は筋トレとストレッチはなぜするのかという事を考えていきたいと思います。

筋トレの目的

さて、筋トレの目的とは筋肉を鍛えること。当然ですよね。筋肉を鍛えることで重いものを持ち上げられるようになったり、足が速くなったり、高く跳べるようになったりします。また、筋肉を肥大させたりすることで身体のフォルムを変える目的もありますよね。基本的には筋トレは目的に応じて身体を変化させるために行います。

ストレッチの目的

ではストレッチの目的は何でしょう?身体を柔らかくするためですね。これをもう少し専門的に言うと関節の可動域を確保するためです。ようするに、動かないといけない関節がちゃんと動いていられるようにすることです。

筋トレとストレッチの関係

筋トレをしていてストレッチを怠ってしまった方はわかるかもしれませんが、筋トレだけをしていると身体が硬くなっていくのを感じないでしょうか?関節の可動域がどんどん狭くなっている気がしませんか?

筋トレをすると筋繊維や周りの組織が小さな損傷を起こします。それを修復することでさらに強い身体に変化していくのですが、この修復時にストレッチを怠ると身体が固くなっていきます。それはなぜかというと、新しい細胞が出来るときにその周辺には微量の老廃物が溜まってそれが固まって悪さをするというのもあるのですが、もう一つ理由があります。

私たちの身体は常に適応しています。なので、良くも悪くも身体は使う目的に合わせて適応されていきます。可動域を大きく使わずに筋トレをしていくと、関節が動く範囲が広くないまま適応していき、可動域を狭める=適応した という事になってしまいます。逆に、可動域を広く使うトレーニングをしていくと身体の細胞は関節の可動域が広く使えるように適応していきます。

ですので、筋トレをしたあとにストレッチをする必要があるというのはこういう理由から来ています。これは科学的に証明されているというわけではないかもしれませんが、私の経験からすると、ストレッチは筋トレ直後よりも、回復期間中に行ったほうが有効に思えます。なぜなら筋トレ直後はまだ筋肉がさほど修復されておらず、まだまだ新しい細胞が新しく出来上がっていないからです。細胞が程よく修復してくる次の日にストレッチを間に入れることで細胞の修復過程中に伸びを入れることが出来ます。

しかし、ストレッチだけして身体が柔らかければいいというわけでもありません。関節が動くためには筋肉が必要になってきます。また、筋力というのはトレーニングしたポジションが強くなると言われています。ということは、可動域があってもフルの可動域でトレーニングをしていないと可動域の終盤で関節をちゃんとコントロール出来ず、怪我をしてしまうこともしばしば。ストレッチだけでもいいとは言えません。

筋トレとストレッチの関係のまとめ

筋トレは筋力をアップさせ、ストレッチは可動域を増やします。ですが、その半面筋トレは可動域を減少させることがしばしばあるので、ストレッチを加えて正常な可動域を失わないようにするのが必要です。筋トレとストレッチはお互いにセットでなくてはいけないものであり、どちらかだけではどうしても機能的な身体を作れるとはいえません。両方うまく取り入れてこそ機能的で良い身体が作れるといえるでしょう。

<著者プロフィール>

今田悠太

ロサンゼルスを中心に活動する、パフォーマンスコーチ。
卒業大学:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
専攻:キネシオロジー
経歴:
09-現在 アメリカ独立プロバスケットボールリーグ:ヘッドストレングスコーチ
07-14アメリカのスポーツ研修関係のツアーの通訳
09-現在パーソナル・パフォーマンスコーチ
<理念>
一般の男性、女性のフィットネスの指導から、人種問わず世界で活躍する プロアスリートまで幅広く指導。日米の長所を組み合わせた、身体の軸を意識した独自のトレーニングメソッドで、今までになかったトレーニング理論を作り上げ、リハビリからパフォーマンストレーニング(競技力向上)を行う。 世界には眠っている才能が多くあると感じ、少しでも個人の才能が表に出るきっかけになればいいという思いから“RISE”というグループを立ち上げる。 人と人の繋がりの中で才能が開花していくのを助け合いたいと願い、日々奮闘中。

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