腹筋運動の消費カロリー:腹筋の縦ラインが欲しいなら…。

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2018年6月1日

お腹周りの脂肪が気になる…。

そんな時に腹筋を行おう!と考える方も多いのではないでしょうか?

本記事では腹筋をどのくらい行ったら、どのくらいのカロリー消費があるかをご紹介します。

腹筋の消費カロリー計算

行った運動の消費カロリーを概算する方法としてMETS(メッツ/Metabolic equivalentsの略)という指標があります。

安静時を1として、行った運動の強度で何倍のエネルギーを消費するかを示す値です。

例えば腹筋運動ですと以下の様なMETS数があります。

8METS 健康体操(例:腕立て伏せ、腹筋運動、懸垂、ジャンピングジャック(ジャンプしながら手足を開閉):きつい労力
3.8METS 健康体操(例:腕立て伏せ、腹筋運動、懸垂、足や手を突き出す運動):ほどほどの労力
2.8METS 健康体操(例:腹筋運動、クランチ):楽な労力

引用:国立健康・栄養研究所 改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』(www0.nih.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf)

軽すぎず適度な強度で腹筋を行った場合を想定しますと、3.8METSとなります。

この3.8METSを以下の計算式に当てはめます。
(何もしていない時、安静時が1METSですので、腹筋を行った時は2.8METSが追加のカロリー消費量となります。)

<METSを使った消費カロリーの計算式>
METS×体重(kg)×時間(1時間単位)×1.05=消費カロリー(kcal)

例:体重50kgの人が30分間(0.5時間)腹筋を行った場合は以下のようになります。

2.8METS×50kg×0.5時間×1.05=73.5kcal

腹筋運動はダイエットに効果的?

ほどほどの強度であったとしても30分間の腹筋を続けるのはとても大変だと思います。

ちなみにどのくらいの脂肪を減らす効果があるかというと、約7000kcal消費することで、1kg分の脂肪が減るとされています。

体重50kgの人が毎日30分の腹筋をして、100日程度続ける事で、ようやく体脂肪が1kg分減ります。

一般人ではとても続かない内容だと思います…。

腹筋をすることでダイエットにマイナスな事はありませんが、労力や努力の割に報われないと言えます。

また、腹筋だけを鍛えることは背筋とのバランスが崩れ、腰痛などの原因ともなります。
ダイエットの一環として腹筋を行なうのであれば、その他の筋トレメニューや有酸素運動を組み合わせることが効率的だと言えます。

シックスパックやお腹の縦ラインを目指す人は?

腹筋を割ってシックスパックを目指したい人や女性で腹筋に縦ラインが欲しいと考えた場合はどうでしょう?

以前、ストレングス&コンディショニングスペシャリストの早稲田氏にシックスパックを目指すための腹筋運動をご紹介いただきましたが、そこでも体脂肪率を落とすことの必要性が解説されています。
腹筋を割るとは!?意味を理解して2つでアプローチする方法!

腹筋を割るために、一説には男性で一桁〜15%以下の体脂肪率に落とす必要があるとされています。

先ほどの消費カロリーでも触れましたが、1日30分の腹筋を100日間行って1kg分の除脂肪効果となります。

60kg×体脂肪率20%=体脂肪量12kg
1kg除脂肪したとして、
11kg÷60kg=18.3% となります。

努力している割には目標に程遠いと思います。

早稲田氏の記事にもある通り、腹筋は元々割れた構造なため、筋肉を際だたせるための腹筋運動自体はもちろん必要ですが、同時に体脂肪を落とす必要性があります。

以上です。

腹筋運動だけでなく、色々な運動を取り入れてダイエットなどに役立ててください!