皆さんはケトン体という名前を聞いたことがありますでしょうか? 痛風のプリン体ではないですよ。ケトン体。実はこのケトン体、ダイエットにとっても重要な役割を果たすんです。一体ケトン体とは何なのか。そしてケトン体がダイエットに及ぼす影響とは何なのか?皆さんと一緒に勉強していければと思います。

ケトン体とは?

ケトン体(Ketone Bodies)とは、水溶性の化合物で、肝臓と腎臓のエネルギーのために脂肪酸が分解される際に発生する副産物です。発生するおよそ三分の二は心臓や脳のエネルギーに変わり、残りの三分の一は身体から排出されます。特にケトン体は断食中などの低炭水化物状態の脳の重要なエネルギー源です。そしてケトン“体”とうからに個体っぽいですが、粒子でなく何かに溶け混んでいます。

炭水化物が体内に少ない時に起こる“ケトーシス”状態とは?

さて、ここでダイエットと結びつくのが“低炭水化物”時という点です。体内に炭水化物が不足すると肝臓で脂肪酸を分解してエネルギーを生成し、グルコース(炭水化物などを分解して出来る糖エネルギー)の代替エネルギーとなるケトン体を作り出します。ようするに、体内に炭水化物が不足すると代わりに脂肪を沢山燃やしてエネルギーにしよう!っていう働きが強まるわけです。その状態をケトーシス(Ketosis)といいます。

ダイエットにおけるケトーシスの利点

①身体が脂肪をエネルギーとして効率よく使えるようになります。炭水化物を普段から多く摂取していると、脂肪代謝がにぶくなってしまいますが、低炭水化物状態にすることでケトーシスにして脂肪燃焼を促します。

②ケトーシスには体内のタンパク質を節約する効果があるそうです。ケトーシスだと身体はグルコースよりもケトン体をエネルギーとして使い、タンパク質を分解してグルコースに変える必要がなくなります。ということは、摂取したタンパク質をより筋トレ後の栄養へ回せるということになります。

③インシュリンのレベルを低くおさえることができ、成長ホルモンなどが分泌しやすい状態になる

ダイエットにおけるケトーシスの落とし穴

①ケトーシスの状態になれるまでに身体が疲労感を感じたり、ボーっとしたりするそうです。しかし、一度その辛い時期を抜けてしまえばエネルギーがみなぎるのだとか。

②低炭水化物ダイエットを行うとサイアミン、カルシウム、マグネシウム、ポタシウムなどの栄養素が不足してしまうということで、栄養をしっかりと気にする必要がありそうです。

③過度にケトン体が血中に蓄積されてしまうとケトアシドーシスという状態になり、昏睡状態に陥って最悪死亡してしまうこともあるそうです。健康な方がここまでの状態になることはあまりないとは思いますが、リスクはリスクですね。

ケトン体とダイエットの関わりのまとめ

ケトン体をグルコース(糖)の代わりのエネルギーとして使うことで脂肪をより燃焼しやすくさせる。これがケトン体とダイエットが大きく交わるところです。私自身はケトーシス状態にするキートジェニックダイエットを実行した事がありませんが、理論を聞く限りはやってみてもいいかなと思いました。皆さんももし試したいなって思った場合は、体調に細心の注意を払って出来れば信頼できるプロ(お医者さん、栄養士さん、トレーナーさん)に相談して試してみてくださいね。

全く炭水化物を摂らない極端な炭水化物制限ダイエットは健康を害してしまう可能性が高いため、行わないようにしましょう。

<著者プロフィール>

今田悠太

ロサンゼルスを中心に活動する、パフォーマンスコーチ。
卒業大学:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
専攻:キネシオロジー
経歴:
09-現在 アメリカ独立プロバスケットボールリーグ:ヘッドストレングスコーチ
07-14アメリカのスポーツ研修関係のツアーの通訳
09-現在パーソナル・パフォーマンスコーチ
<理念>
一般の男性、女性のフィットネスの指導から、人種問わず世界で活躍する プロアスリートまで幅広く指導。日米の長所を組み合わせた、身体の軸を意識した独自のトレーニングメソッドで、今までになかったトレーニング理論を作り上げ、リハビリからパフォーマンストレーニング(競技力向上)を行う。 世界には眠っている才能が多くあると感じ、少しでも個人の才能が表に出るきっかけになればいいという思いから“RISE”というグループを立ち上げる。 人と人の繋がりの中で才能が開花していくのを助け合いたいと願い、日々奮闘中。

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