バリスティックストレッチとは?バリスティックストレッチの実践法

2017年7月28日

皆さんこんにちは!

ストレッチは運動やスポーツをする上で非常に大事なのはご存知かと思います。ストレッチを習慣的に取り入れることは関節や筋肉を長期的にメンテナンスしてくれます。怪我のリスクを軽減させ、姿勢を改善し、筋肉をリラックスさせる効果もあります。

従来のストレッチはスタティック・ストレッチ(静的)といって、学校の体育の授業などでもしたことのあるストレッチです。30秒間ホールドして、緩めて、またホールドしてのような最もオーソドックスなストレッチです。さらに、スポーツをしている方はもう既にご存知の方も多いかと思いますがバリスティック・ストレッチというものがあります。

バリスティックストレッチとは?

バリスティックとは反動をつけたストレッチの事です。よく長座前屈をするときに反動をつけてつま先をタッチしようとしませんでしたか?それがバリスティックストレッチです。バリスティックストレッチのメリットとしては普通に静的ストレッチをするよりも反動をつける分、より深くストレッチをすることが可能です。

しかし、バリスティック・ストレッチは危険性が高いという認識が増え、近年はあまり行われておらず、ダイナミックストレッチが主流になっています。ですので、今回は安全性にこだわりながらちょっと時代遅れではありますが、バリスティックストレッチのご紹介をしたいと思います。

バリスティックストレッチの実践方法

①長座前屈
バリスティックストレッチ:長座前屈
1)座って両膝をしっかりと伸ばします。
2)骨盤と上体が一直線になるようにします。

バリスティックストレッチ:長座前屈から前傾姿勢になり、ハムストリングやふくらはぎの裏をストレッチする
3)両手を後ろについてサポートしつつ、前方へ小刻みの軽い反動をつけながらハムストリングやふくらはぎの裏をストレッチしましょう
4)回数は小刻みに10回×3セット

②内ももストレッチ
バリスティックストレッチで内腿のストレッチ
1)長座前屈をした後、そのまま足を開きます
2)長座前屈と同じ要領で、骨盤と上体が一直線になるようにして、両手を後ろについて前方へ小刻みの反動をつけて内もものストレッチを行います
3)回数は小刻みに10回×3セット

③大胸筋ストレッチ
バリスティックストレッチで大胸筋ストレッチ
1)立つ or 椅子に座ります
2)両腕を広げて
軽く反動をつけて大胸筋を前後へストレッチ
3)小刻みに軽く反動をつけながら前後へストレッチします
4)角度を変えて同様にストレッチをすると、ストレッチされる場所が変わるので自分の身体に合わせて微調整してください

バリスティックストレッチのまとめ

現在アメリカではバリスティックストレッチを推奨する人はほぼいません。バリスティックは筋肉の損傷や靭帯の損傷をする可能性があるということで反動を利用したストレッチはあまり見かけません。しかし、自分でうまく加減をコントロールして行うことで私は有益なストレッチになると思っています。皆さんが行う際は怪我に気をつけて下さい。加減がわかりにくい場合は中止して、静的ストレッチ、もしくはダイナミックストレッチに切り替える事をおすすめします。

◆美wise編集部より
ダイナミックストレッチに関しては別記事をご用意していますので、ぜひこちらもご参照ください!

ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)を行うと何が起こるの??

<著者プロフィール>

今田悠太

ロサンゼルスを中心に活動する、パフォーマンスコーチ。
卒業大学:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
専攻:キネシオロジー
経歴:
09-現在 アメリカ独立プロバスケットボールリーグ:ヘッドストレングスコーチ
07-14アメリカのスポーツ研修関係のツアーの通訳
09-現在パーソナル・パフォーマンスコーチ
<理念>
一般の男性、女性のフィットネスの指導から、人種問わず世界で活躍する プロアスリートまで幅広く指導。日米の長所を組み合わせた、身体の軸を意識した独自のトレーニングメソッドで、今までになかったトレーニング理論を作り上げ、リハビリからパフォーマンストレーニング(競技力向上)を行う。 世界には眠っている才能が多くあると感じ、少しでも個人の才能が表に出るきっかけになればいいという思いから“RISE”というグループを立ち上げる。 人と人の繋がりの中で才能が開花していくのを助け合いたいと願い、日々奮闘中。

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