ランニング前の筋トレが効果的!有酸素運動前に行いたいトレーニング

デフォルト画像

2016年5月25日

有酸素運動と筋トレはエクササイズプログラムを作るに当たってとても重要な要素です。

両方行うことで筋力と持久力を養うことが出来るわけですが、もし両方同じ日にするとなったらどちらを先にしたらいいのでしょう?

有酸素運動か筋トレ、どちらが先。目的によるが、、、

長距離や持久力をアップさせたいと思っている方は基本的には有酸素運動を先に行うことをオススメします。まず目的である持久力アップをプライオリティーに置きたいからです。
しかし、このサイトを見て下さっている皆さんのほとんどはきっとダイエットをしたり、キレイな身体やカッコいい身体を目指している方が多いのではないかと思うので、その観点から今回はお話します。筋肉は増やして、脂肪は落とす という観点からご説明します。

ランニング前の筋トレの効果

皆さんは脂肪を落とすためには有酸素運動をすればいい!と思ってまずジムについたらランニングマシーンで走ったりしているのではないでしょうか? もちろんそれでもカロリーを消費して脂肪燃焼に繋がるのですが、実はもっと効率のいい方法があるのです。

それはランニングなどの有酸素運動をする前に筋トレを取り入れること。でもそれはなぜなのでしょう?

エネルギー消費の仕組みを利用する!
私たちの身体は運動の強度と長さに適したエネルギーを使うように出来ています。例えば、短時間に大きな力を出さないといけないような運動には最も素早くエネルギーとして使われるATP(アデノシン三リン酸)というものが筋肉内に蓄えられています。どんな時もこのATPがないと筋肉が動かないわけなのです。

ATPはADP(アデノシン二リン酸)+(CPクレアチンリン酸)を合成させることによって出来るのですが、このCPというのが蓄えが少なく、長時間の運動をするとすぐに蓄えが尽きてしまいます。
そこで、糖分や脂肪分を分解することによってエネルギーを補給するのです。長時間運動すればするほど脂肪分を使ったエネルギー補充をする仕組みになっています。

この仕組みを利用したのがランニング前の筋トレです。筋トレをすることで血中や筋肉に潜む糖分を優先的に消費します。糖分などは高強度の運動時により使われるので筋トレの方が消費しやすいわけです。

これらのエネルギーを使っていくことで初めて脂肪分を分解してエネルギーを作ろう!って身体は思うわけです。ようするに早くに脂肪分解へたどり着くわけです。

筋トレする事で分泌される男性ホルモンを利用する!
さらに、筋トレなどの高強度のトレーニングをすると男性ホルモンであるテストステロンの分泌が活発になります。テストステロンは男性でも女性でも体内で分泌されるので女性の方ももちろん意識して欲しいホルモンになります。

そしてこのテストステロン、実は脂肪を落としやすくする効果があることが確認されています。ランニングでも多少のテストステロンは分泌されるそうですが、ハードな筋トレやインターバルランニングをした方がテストステロン値の高い状態が続くという研究結果が出ています。

なるべくテストステロンレベルを高く保つことは脂肪のコントロールに繋がるわけです。

やはり、有酸素運動前の筋トレが効果的!

このように、まずは高強度(筋トレのような)でないと消費されにくいエネルギーを先に使い、脂肪分解へ早く到達しよう!というわけです。さらに、筋トレをすることで活発に分泌されるテストステロンの性質である、脂肪燃焼効果を利用する事で効率良く脂肪を落とす事が出来ることになります。
14 3
皆さん、脂肪を落とす目的で有酸素運動を行うのであれば、その前に筋トレを取り入れてみては如何でしょうか?

何か質問等ありましたら、コメント、Email(rise8life@gmail.com)、facebookページへのメッセージなどでいつでもご連絡下さい!

<著者プロフィール>

今田悠太

ロサンゼルスを中心に活動する、パフォーマンスコーチ。
卒業大学:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
専攻:キネシオロジー
経歴:
09-現在 アメリカ独立プロバスケットボールリーグ:ヘッドストレングスコーチ
07-14アメリカのスポーツ研修関係のツアーの通訳
09-現在パーソナル・パフォーマンスコーチ
<理念>
一般の男性、女性のフィットネスの指導から、人種問わず世界で活躍する プロアスリートまで幅広く指導。日米の長所を組み合わせた、身体の軸を意識した独自のトレーニングメソッドで、今までになかったトレーニング理論を作り上げ、リハビリからパフォーマンストレーニング(競技力向上)を行う。 世界には眠っている才能が多くあると感じ、少しでも個人の才能が表に出るきっかけになればいいという思いから“RISE”というグループを立ち上げる。 人と人の繋がりの中で才能が開花していくのを助け合いたいと願い、日々奮闘中。

・Facebook ・Youtube ・instagram