立ったままで腹斜筋をトレーニングするスタンディングサイドクランチ

皆さんはエアロビクス等のグループフィットネスクラスを受けた事がありますでしょうか?皆で気持ちいい汗をかいてカロリーを消費して痩せるには楽しくて効果的です。その中でも数多くのフィットネスセッションの中のルーティンに含まれているのがスタンディング・サイドクランチで、ムエタイの膝蹴りに似たこの動きは必ずと言っていいほどグループエクササイズで見かけますし、一度クラスに参加した事がある方はやったことがあるのではないかと思います。今回はこのスタンディング・サイドクランチにどのような効果があるのかご紹介していきたいと思います。

腹斜筋を鍛えると?

外腹斜筋内腹斜筋
コルセット筋といってもいいでしょう。腹斜筋と腹横筋はくびれ部分を作るための重要な筋肉です、お腹の横に斜めに走っている筋肉なので腹斜筋と呼ばれているいます。そのままですね!しかし、残念ながら頑張って鍛えてもなかなかくびれは出来ません。一つの理由は部分痩せは出来ないこと、そしてもう一つはお腹周りの筋肉は非常に薄いため、トレーニングをしても大きな変化がわからないのです。

しかし!がっかりしないで下さい。だからと言って鍛えて意味がないわけではありません。この筋肉は大きく分けて2つの役割をします。
上体の筋肉
①胴体をひねる、曲げる → ローテーション, ラテラルフレクション
②胴体の捻りを止める → アンタイ・ローテーション

この2つの役割により、私たちは運動時に身体の体幹部から、末端部である手足に力を伝える事が出来ます。よって、この体幹部がより安定して使えれば他のパフォーマンスに大きく影響してくるわけです。より速く手足を動かせたり、ぶつかってもブレなかったり、走る時に身体が安定します。

スタンディング・サイドクランチはどれ程有効か?

正直な所、スタンディング・サイドクランチは筋トレとしてはあまり有効とは思えません。筋肉の大きさや強さに大きく影響するほど大きな負荷がかからないからです。もちろん、何も運動してなければ強くなりますが、それでもそれ以上の筋力アップは見込めません。

ではスタンディング・サイドクランチは何に有効か?やはり、これは全身運動のレパートリーとしてです。エアロビクスなどのようなエクササイズを行う時にスタンディング・サイドクランチを入れることで腹斜筋を使う全身運動を取り入れる事が出来ます。全身運動は身体全体を使って普段使わない筋肉を全部動かし、身体を鍛えたりほぐしたりします。そのためには非常にプログラムに入れやすくて使いやすい種目です。

スタンディング・サイドクランチのやり方

非常に簡単です!説明するまでもないので写真をお見せしてポイントを何点かご紹介します。
スタンディングクロスクランチのやり方画像

  • ポイント① 膝を出来るだけ高く上げる
  • ポイント② 脇腹を出来るだけ縮める。ボールを脇腹で潰すイメージで。
  • ポイント③ バランスを崩さないよう気をつける
この三点です!是非、エクササイズ時にこれらの点を意識して行って下さい。

サイドクランチと腹斜筋を鍛えるメリットまとめ

スタンディング・サイドクランチは筋トレとしてではなく、全身運動として使うという事を覚えておいて下さい。もし、腹斜筋を本格的に鍛えたければ他にもっと効果の高い種目がいくつもあります。是非、種目と用途をうまく使い分けながら楽しく効果的に運動してくださいね。

もし日々の運動不足解消目的・ダイエット目的の手軽なエクササイズとしてサイドクランチを取り入れるのであれば、追加でバーピーなども選択肢としていいと思います。

バーピーのやり方〜手っ取り早い全身運動として有効!

<著者プロフィール>

今田悠太

ロサンゼルスを中心に活動する、パフォーマンスコーチ。
卒業大学:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
専攻:キネシオロジー
経歴:
09-現在 アメリカ独立プロバスケットボールリーグ:ヘッドストレングスコーチ
07-14アメリカのスポーツ研修関係のツアーの通訳
09-現在パーソナル・パフォーマンスコーチ
<理念>
一般の男性、女性のフィットネスの指導から、人種問わず世界で活躍する プロアスリートまで幅広く指導。日米の長所を組み合わせた、身体の軸を意識した独自のトレーニングメソッドで、今までになかったトレーニング理論を作り上げ、リハビリからパフォーマンストレーニング(競技力向上)を行う。 世界には眠っている才能が多くあると感じ、少しでも個人の才能が表に出るきっかけになればいいという思いから“RISE”というグループを立ち上げる。 人と人の繋がりの中で才能が開花していくのを助け合いたいと願い、日々奮闘中。

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