ファンクショナルトレーニングの効果と実践方法
こんにちは!
皆さんはファンクショントレーニングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?今トレーニング界は誰もがファンクショナル、ファンクショナルと耳にタコが出来るほど流行っている言葉です。
ファンクショナル=機能的 なトレーニングをしましょう!という最近の理論です。
ファンクショナルトレーニングの定義にはそれぞれの解釈があり、それは本当にファンクショナルなのか?と疑問をぶつける人も沢山いますが、ここでは自分の信じるファンクショナルトレーニングをご紹介して行きたいと思います。
ファンクショナル(機能的)ってどういうこと?
私の考えるファンクショナル・トレーニングの定義とは、自分が目指す目標(ゴルフがうまくなりたい、健康な身体でいたい 等)に対して最も必要なトレーニングを行い、目標とする動作を習得したり効率よくパフォーマンスを最大限に発揮するための準備として行うトレーニングだと思っています。
ですので、何を目的にそのトレーニングを行っているかで同じトレーニングでもファンクショナルなのかファンクショナルではないのかという事が変わってきます。例えば、やり投げの選手に対して、10kmのランニングトレーニングを取り入れるのはファンクショナルではありませんが、マラソン選手にとってはファンクショナルと言えます。
発育発達とファンクショナル・トレーニング
目指す競技、目的などによってファンクショナルの定義が変わってくるという事をお話しました。でも人間誰にでも共通する目的があり、それが最も誰にでも当てはまるファンクショナルトレーニングになるのではないかと思います。
人は生まれて赤ちゃんから大人になるまでの間に様々な身体の使い方を習得しています。その中で必ず必要な人間の動作が大きく分けると
1)仰向けに寝る
2)うつ伏せになる
3)四つ這いになる
4)立つ
5)歩く
これらのステップなくして人は何も出来ませんし、これが最も原始的な人間の動きです。赤ちゃんは徐々にこれらの動作を覚えていきます。大人はこれらを正しくできていると思いがちですが、ちゃんとできていない事も多々あります。人間本来の動きを洗練することでさらに複雑化された競技に役立てるという意味でこれらの動作を洗練するためのファンクショナルトレーニングは、最も多くの人に共通するファンクショナルトレーニングなのです。
ファンクショナルトレーニングの実践方法
何がファンクショナルであるかという定義は様々ですが、今回は多くの人に当てはまりやすいであろうトレーニングをご紹介致します。
①ローリング(寝返り)
赤ちゃんの寝返り動作です。コアの連動性と安定を習得します
1)仰向けに寝ます
2)両手はバンザイポジションにして、頭を浮かせます
3)自分の左脇を覗きこむようにしながら、上体を左に捻っていきます。
4)このときに足で踏ん張らないようにしましょう
5)上体を左にねじりながら寝返りをうちます
②ロッキング
1)仰向けになり、両手両足を天井へ
2)膝は90度に曲げ、足の幅は肩幅より広めに広げます。足首も90°
3)頭を地面から浮かして
4)姿勢を維持したまま左に傾いていきます
5)身体の左外側部全体でバランスを取りながら静止します
6)逆もやってみましょう
③オーバーヘッドスクワット
赤ちゃんが座って立ち上がる動作です。人類最も使う動きかもしれませんね。
この動作が出来ないと老化してしまうのが早いかもしれません。
1)肩幅より少し広めに足を開きます
2)両手を真上に挙げて、両腕が耳の横にあるように。。。
3)背筋を伸ばしたまま地面にお尻をつけるつもりで座り込みましょう
※お尻が下がるに連れて両腕が前に倒れてきたりする場合があります。出来るだけ我慢して上体を垂直に保てるように練習しましょう!
ファンクショナルトレーニングのまとめ
ファンクショナルトレーニングというのはとても曖昧な表現です。目的を達成するために効果的であれば全てファンクショナルと私は思います。皆さんも何がファンクショナルなのか、自分に必要な事は何なのかをしっかりと見据えてトレーニングを取り入れていってくださいね!
何か質問等があればいつでもコメント、Email,Facebookページからのメッセージを承りますので、御気軽にご連絡頂けたらと思います!
<著者プロフィール>
今田悠太
ロサンゼルスを中心に活動する、パフォーマンスコーチ。
卒業大学:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
専攻:キネシオロジー
経歴:
09-現在 アメリカ独立プロバスケットボールリーグ:ヘッドストレングスコーチ
07-14アメリカのスポーツ研修関係のツアーの通訳
09-現在パーソナル・パフォーマンスコーチ
<理念>
一般の男性、女性のフィットネスの指導から、人種問わず世界で活躍する プロアスリートまで幅広く指導。日米の長所を組み合わせた、身体の軸を意識した独自のトレーニングメソッドで、今までになかったトレーニング理論を作り上げ、リハビリからパフォーマンストレーニング(競技力向上)を行う。 世界には眠っている才能が多くあると感じ、少しでも個人の才能が表に出るきっかけになればいいという思いから“RISE”というグループを立ち上げる。 人と人の繋がりの中で才能が開花していくのを助け合いたいと願い、日々奮闘中。
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