水飲みダイエットの効果〜でも水中毒(低ナトリウム血症)には注意!
水はダイエット効果があり、積極的に飲んだ方がいいと雑誌やテレビなどのメディアで沢山紹介されていますので、ご存じの方も多いと思います。
ダイエット効果が高いとされるコントレックスやミネラルウォーターを持ち歩いて定期的な水分摂取を心がけて実践している方も多いのでは!?
芸能人のダイエットでも「この水を飲んで痩せました!」と言ったセリフをよく聞きますよね。
とは言え、何事も「ほどほど」が大切です。
(ダイエットにトマトが効果的!だからと言ってトマトだけ食べていては栄養価に偏りが出てしまいますよね…。)
水の過剰摂取による水中毒(低ナトリウム血症)など怖い症状もあります。
水分摂取のポイントと気をつけるべき点をご紹介します。
水飲みのダイエット効果
人体の約6割以上が水で出来ていると言われています。
そして体は体内の水分量を一定に保とうと働きます。
急な運動やサウナで汗をかいて水分を体外に出したとしても、一定期間経つと元に戻ります。
発汗は代謝を促して血行がよくなるため、ダイエット効果も期待できますが基本的には体重を減らしたい場合は水分を出すことよりも、体脂肪を減らすことに重きを置いたほうが結果が出ます。
<1日に必要な水分摂取量>
約1.2~1.5L
コップ1杯程度を日に2-4度程度を意識すると水分不足を防ぐことが出来ます。
参考:「健康のため水を飲もう」推進運動(www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html)
参考:サントリー水大辞典(www.suntory.co.jp/company/mizu/jiten/drink/dr_08_01.html)
ダイエット中は運動をすることも多く、水分不足がちな事が多くあります。
また、ヒトは食事からも0.6~1Lほど水分を摂取しています。
食事制限系のダイエットを行っているとこの食事からの水分摂取量が結果的に減りますので、水不足になる可能性が上がります。
<水のダイエット効果>
カロリーがゼロ
むくみの解消
食欲を抑える
便秘の解消
水にはカロリーがありませんので、体重増加に影響はほとんどありません。
逆にダイエット効果があるかと言われると、飲めば飲むほど痩せるようなものでもありません。
血中の塩分濃度の調整や体内の老廃物を流すなど、体内の環境を維持するために水分量は大きく関わっています。
また、水分不足ですとどうしても便秘がちに…。
そんなダイエット中の便秘を防ぐ意味でも水の摂取はとても大切です。
また脂肪燃焼のプロセスにも水は必要とされています。
ダイエットのための体内環境の改善や維持のために積極的に水分を取ったほうがよいと考えてもらえれれば良いと思います。
※水だけでダイエットできると言った考えや食べ物の代わりに水で食欲を満たそうとすることは体への悪影響でしかありませんので注意しましょう。
間食をしたい気持ちを抑える程度で水を飲むと効果的だと思います。
ダイエットのためにウォーキングやジョギングなどを行う際は塩分も補えるスポーツドリンクの方がオススメです。
ダイエット中の場合、糖分の多いスポーツドリンクでは元も子もないのでカロリーオフのものを選びましょう。
(カロリーオフのものでも人工甘味料は含まれています)
水と水太りの関係
水太りが気になる方も多いと重います。
水太りやむくみが気になる方は、単に水の飲み過ぎではなく代謝の悪化が原因のことが多いです。
塩分を取り過ぎたり冷え性がちで血行が悪い方、立ち仕事などで下半身の代謝が落ちている方、ふくらはぎなどの筋力不足の方が水太りとなります。
(その他、内臓疾患も水太りの原因となります)
健康的な食生活と運動を行っている方は気にせず水は一定量飲むことを心がけてください。
そんなむくみや水太りの原因やチェックポイントは以下の過去記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
水太り撃退!浮腫み(むくみ)の原因チェックリストとその解消方法
運動の前後の水分摂取方法に注意を!
運動中は当然汗をかきますし、水分が失われていきます。
昔の部活などでは強制的に水分を取らせない特訓のような根性論がはびこっていましたが、現在ではしっかりと水分補給をするように指導者の方も意識されているのではないでしょうか?
とにかく水を飲めばいいんでしょ!と思う方も多いかもしれません。
汗とともにナトリウムが排出されてしまいます。
これにより体内の塩分不足が起こります。
炎天下での運動や長距離のジョギング、激しい有酸素運動時などは特に塩分不足に陥りがちです。
その上、喉の渇きを感じやすいため、ガブ飲みの原因となります。
こまめな水分の摂取とともに、「体液に近い少しの塩分と糖分を含んだ飲み物(スポーツドリンクなど)」を心がけましょう。
1回の水分摂取量は500ml程度を目安にしましょう。
【人工甘味料を使った飲料水について】
カロリーオフでダイエットを心がける方の強い味方ですよね!
ポカリスエットなどもカロリーオフの商品が出ていたりするので運動後などは普通の商品を選ぶよりは良いと思います。
ですがゼロカロリーのコーラなどであればダイエット中でも飲んでいいのでは?
と思う方も多いかもしれません。
カロリーオフやゼロカロリーと謳い文句の商品は必ずと言っていいほど人工甘味料を使っています。
人工甘味料であれば「太らない」、「健康的」と思う方も多いと思うのですが、健康への影響には懸念があります。
広く使われている人工甘味料をマウスに与えた結果、糖尿病のリスクが上がったという研究結果が最近発表されました。
(少数ですが人間への実験も行った結果のようです。)
参考:AFP BB NEWS人工甘味料で糖尿病リスク増加、ネイチャー誌に論文(www.afpbb.com/articles/-/3026232?ctm_campaign=hover_menu)
参考:NHK NEWS WEB 人工甘味料 “血糖値下がりにくい(www3.nhk.or.jp/news/html/20140918/k10014684921000.html)
逆に健康への影響は無いとする研究結果もあるのですが、議論の余地がどちらにもあるというのが現状と言えそうです。
運動後の水分補給にスポーツドリンクは適していますので、毎日大量に飲むのでなく、水分補給として少しであれば問題無い可能性が高いと思います。
日頃からゼロカロリーのコーラなどでダイエット中の甘いものへの飢えをしのいでいた方は少し控えたほうが無難かと思います。
過剰摂取は注意!水中毒(低ナトリウム血症)の症状
先ほどまでは「水を適量飲みましょう!」という内容でした。
では適量を超えて飲み続けた場合、どのような事が体に起こるのでしょうか?
水中毒(みずちゅうどく、water intoxication)とは、過剰の水分摂取によって生じる中毒症状であり、具体的には低ナトリウム血症やけいれんを生じ、重症では死に至りうる。 人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は毎分16mlであるため、これを超える速度で水分を摂取すると体内の水分過剰で細胞が膨化し、低ナトリウム血症を引き起こす水中毒に陥る。
引用:Wikipedia
毎分16mlは時間に直すと約1L(960ml)です。
排出できる量と体内のミネラルバランスが関係していますので、どの程度飲んだら体へ影響出るかは一概には言えません。
ですが短時間に数リットルの水分摂取は避けましょう。
<水中毒(低ナトリウム血症)の症状>
頭痛や吐き気
疲労感を感じやすくなる
こむら返り
神経症状(痙攣や呼吸障害、錯乱など)
<水中毒(低ナトリウム血症)を予防する方法>
定期的な水分補給
なるべく常温に近い飲み物を飲む
排尿を我慢しすぎない
体の状況によっては市販のスポーツドリンクのナトリウム濃度でも低い場合が有り、水中毒を引き起こす事があります。
症状がひどい場合はお医者さんの診断を仰ぎましょう。
以上です。
水はヒトが生きるために必須です。
一昔前はサウナスーツやサウナで無理やり汗をかいてダイエット!という考え方もありましたが、失った水分はどこかで補う必要がありますので、適量をこまめに飲むことで健康的に水分摂取を心がけてください!
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