肩こりや腰痛は身体の悩みのうち、多くの人が上位に挙げる症状です。(厚生労働省の国民生活基礎調査より)長時間のデスクワークやスマホの普及などにより、慢性的な肩こりなど辛い痛みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

痛みを感じた時に、その部分を揉みほぐした経験は誰にでもあると思います。

ただ、その痛みを感じる箇所そのものが悪い部分ではない場合もあります。トリガーポイントという概念と身体のコリや痛みとの関係についてキネシオロジーを専攻した今田トレーナーに解説いただきます。

痛い!ここってトリガーポイント?

皆さんこんにちは!マッサージ中に「痛い!なんだその痛いところは!」っていう体験したことはありませんか?その痛いポイントはもしかしたらトリガーポイントと呼ばれるものかもしれません。こんなに痛いのにぐりぐり押すなんて大丈夫なの?

今回はトリガーポイントについて解説していきたいと思います。

トリガーポイントとは?

筋肉を覆う筋膜という膜があり、筋繊維や体全体を覆っています。
筋膜は筋繊維を覆っている袋のような膜で、みかんなどのフルーツをイメージすると分かりやすいと思います。
筋膜について

この身体中を連結し合っている筋膜のバランスが崩れてしまうと短縮し、癒着を起こしてしまいます。癒着に伴い筋膜の機能障害を誘発するポイントをトリガーポイントと呼びます。ここは東洋医学のツボと類似するケースが多いようです。

筋膜のバランスが崩れ、癒着することで以下図のように身体の歪みや痛みの原因となります。
“筋膜の癒着とは??"

また、最近のトリガーポイントの定義はこれと少し違い、侵害受容器という組織の損傷やそれに繋がる刺激を感知するセンサーが過敏になっている状態を言います。
筋繊維
※筋膜についてもう少し知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。

トリガーポイントが生じる原因は主に「動かなさすぎ」か「使いすぎ」 のどちらかに分かれます。例えばパソコン仕事などでずっと同じ姿勢を維持していると動かさなすぎになります。また、運動などで筋肉を酷使した場合は小さな損傷や炎症によって筋膜の癒着が生まれます。

トリガーポイントと痛みの連鎖〜痛いところが悪いわけではないかもしれない

トリガーポイントは筋膜の癒着が起こっている、または筋膜がよれているポイントに多く見られるとお話しました。筋膜が歪むと身体の様々な部分まで影響を及ぼします。筋膜は先程の図のような全身タイツだと想像してください。全身タイツのどこかが引っかかってよれたら他の部位まで動きづらくなりますよね。そのように、悪いところが別の部位に影響してしまう場合があります。
痛いところ=悪い とは限りません

あなたの肩こりや腰の痛みはどこから?

トリガーポイントと本当に悪いところは違う可能性があるという事が少しわかって頂けたと思います。ですので、肩こりや腰の痛みがあるからといって、肩や腰にあるトリガーポイントを刺激しても症状が改善されない場合があります。最近ではエコーを使って判断する方法もあるそうです。できれば腕のいい治療院や経験豊富なマッサージ師などに行ってみてください。痛いところだけを気にする先生がいたとしたら違う先生をあたってみたほうがいいかもしれませんね。

トリガーポイントのまとめ

トリガーポイントを本当に理解して解決しようと思ったら実は非常に複雑です。しかし、ちゃんとわかる先生に診てもらえたら肩こりや腰の痛みは簡単に改善してしまうのではないかと思います。是非、トリガーポイントのコンセプトをちゃんと理解したうえで自分の身体をいたわってあげてくださいね!

筋膜の癒着をほぐす方法として筋膜リリースという方法があります。以前ご提供した記事で実践方法を詳しく図解していますのでこちらもご参照ください。

筋膜リリース(筋膜はがし)の方法〜フォームローラーやテニスボールで筋膜ほぐし!

<著者プロフィール>

今田悠太

ロサンゼルスを中心に活動する、パフォーマンスコーチ。
卒業大学:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
専攻:キネシオロジー
経歴:
09-現在 アメリカ独立プロバスケットボールリーグ:ヘッドストレングスコーチ
07-14アメリカのスポーツ研修関係のツアーの通訳
09-現在パーソナル・パフォーマンスコーチ
<理念>
一般の男性、女性のフィットネスの指導から、人種問わず世界で活躍する プロアスリートまで幅広く指導。日米の長所を組み合わせた、身体の軸を意識した独自のトレーニングメソッドで、今までになかったトレーニング理論を作り上げ、リハビリからパフォーマンストレーニング(競技力向上)を行う。 世界には眠っている才能が多くあると感じ、少しでも個人の才能が表に出るきっかけになればいいという思いから“RISE”というグループを立ち上げる。 人と人の繋がりの中で才能が開花していくのを助け合いたいと願い、日々奮闘中。

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