急なぎっくり腰の応急処置!その場で出来る治し方や対処法

2015年10月21日

姿勢の悪さや、長時間のパソコン仕事などが原因で起きる、現代病とも言える「ぎっくり腰」。

急におとずれる腰の痛みは病院や整体院に行こうにも痛みで動けないことも…。

そんな時に役立つその場ですぐに緩和できるストレッチをさいたま市整体院の藤田先生にご紹介いただきます。

日頃から腰の痛みや腰痛気味の方は突然ぎっくり腰になりがちですので、対処法を覚えておいて損はありません!

ぎっくり腰を未然に防ぐためには日頃のケアで筋肉の柔軟性を維持することが大切です。

腰に不安を感じる方は以下の藤田先生の過去記事をご覧ください♪
ぎっくり腰を予防する大腰筋ストレッチ

ぎっくり腰にまつわるトラブルと傾向

以下の様な経験をお持ちではありませんか?
・ぎっくり腰で、予定した大事な用事をキャンセルしなくてはいけなくなった事がある
・ぎっくり腰で会社を休んだことが、2回以上ある
・1年に一回以上、よくぎっくり腰をやってしまう

はい、こんにちは、さいたま市整体院の藤田です。

「昔、ぎっくり腰をやってから、それからずっと、腰の重い感じに悩んでいます。」というご相談を頂くことがすごく多いです。

詳しく、お話を伺うと

・長時間にわたる事務仕事で、机に座りっぱなしである
・トラック運転手やタクシー運転手など、車に長時間のる
・畑仕事など、長時間屈んだ仕事をする

長時間座って、同じ姿勢をして、仕事をする方にぎっくり腰が起きやすいです。

お医者さんでのぎっくり腰の治療法

お医者さん、整形外科などで、診てもらうと、
「湿布を貼って、1周間、ずっと安静にしてください」と言われることが多いので

・来週、娘の結婚式なのに
・明後日、会社の面接なのに
・今度の土曜から、息子夫婦が旅行に招待してくれてるのに

などなど…。
はずせない用事がある人は安静にしてるわけにはいかないですよね。

注射で痛みを抑えたり、シップを貼ることなどもぎっくり腰の応急処置としては有効です。

今回はすぐに出来て、その場で痛みが緩和するのを実感する体操をご紹介します。
まず、ぎっくり腰は”なぜ起こるのか?”という原因を知る事が大事なので、わかりやすく解説いたします。

ぎっくり腰の原因は?

ぎっくり腰の原因は、長時間の姿勢を続けて、骨盤内部の筋肉が全く動かないままの状態を長時間続けて、股関節が固まってくると、大腰筋の緊張が生まれ、そして大腰筋がひきつけをおこした事が原因です。

「腰が痛い、痛い!」といいますが原因になっているのは、股関節なんですね。

人間は、大腰筋と腸腰筋が固まってしまい股関節がうごかせなくなると動作ができなくなってしまいます。
その状態がぎっくり腰です。

このぎっくり腰の原因となる筋肉は、主に 以下の3つです。

  • ・大腰筋
  • ・腸腰筋
  • ・腰方形筋

ぎっくり腰に関係のある筋肉
この3つの筋肉が、瞬間的に硬くなり、動かなくなることが原因です。

ぎっくり腰を、その場で緩和するストレッチ

そんなぎっくり腰の痛みに、一番よく効くの対処法は、まず、大腰筋を意識してほぐすことが有効です。

※筋肉をゆるませる、ほぐす方法

1:痛みがでない程度の軽い力で、収縮させてあげる。
または、伸ばしたのちにフッと力を抜いて弛緩する。

2:痛みがでない範囲内で、じれったくなる位のゆっくりとしたスピードで動かして休む。

いずれも10秒ほど待っていると緊張がほぐれて、コリがとれるような生理現象があります。
痛みの原因になっている筋肉を軽い力でゆっくり動かしましょう。

準備:今回は先ほどの2番の生理現象を使い、原因となっている筋肉をほぐします。
布団に仰向けになりましょう。

1:仰向けの状態から膝を立てる
写真のようにヒザが90度くらいに、足は肩幅より少し狭めに開きます。
ぎっくり腰の応急処置

2:膝を床にむかって、ゆっくり倒していく。
ぎっくり腰の時は、片側に倒すのに30秒くらいかけてください。
痛みがでたらストップして引き返します。
ぎっくり腰の応急処置2

3:動かしている最中で、筋肉が伸び縮みしています。
「気持ちいい感覚」、「痛みが抜ける感覚」、「ホッとする感覚」があれば、そこでとどまり、その感覚を味わい続けてください。

反対側も同様に行います。
ぎっくり腰の応急処置3
※注意:床までギューギュー伸ばすのが目的のストレッチではありませんので、ご注意ください。

4:そののままのポーズで、3分間キープして腰とお腹がだんだんリラックスしてる感じを味わいます。
ゆっくりジワ~っと力を抜いていき、リラックス感を味わってください。
このジワーとした感覚を味わうのが、一番重要です。

ぎっくり腰の痛みが緩和するはずです。

上手にできると、8割程度の痛みはその場で楽になるのを実感できるはずです。
楽になっても再発しないように、ぜひ継続して習慣にしてくださいね。

詳しいやり方は動画でも解説をしています。

<著者プロフィール>

藤田 摩利男

腰痛などを始めとした体のつらい症状を緩和する施術をさいたま市で行う。来院者へのその場限りの施術だけでなく、自宅で出来るストレッチで症状を緩和する方法を伝えるなど、根本解決を目指す事を重視している。肩こりや腰痛など体のトラブルを解消する方法をYoutubeに100本以上掲載している。

美wise編集部より

ぎっくり腰は急に来ますし、身動きがとれなくなってしまうので、まずは自分で行うストレッチなどで応急処置を行って整体院や整形外科などに行きましょう。

まずはぎっくり腰になってしまったら安静になれる場所へ移動しましょう。
少し落ち着いた段階でアイシングやストレッチを行ってみてください。

藤田先生にアドバイス頂いたぎっくり腰の応急処置もそうですが、ストレッチ中に更に痛みが強くなったり、違和感を感じた際は中止しましょう。

藤田先生以外のぎっくり腰を改善する方法が紹介されている動画をピックアップします。
色々と試してアナタにベストな方法を選んでみてください。

◆アイシングでぎっくり腰の応急処置

◆ストレッチとアイシングで応急処置

◆赤ちゃんのポーズで応急処置

ヨガの赤ちゃんのポーズのような足を抱え込む事で筋肉をほぐしてぎっくり腰の応急処置に役立てる方法です。
コツは足や腰の筋肉の力を使うのではなく、腕の力だけで足を持ち上げて抱え込む点です。